水が合うのかどうか。
最近。
サカナの調子がすこぶる良い。
それぞれの素質、素材が発揮されさらに。
お肌の張りも色艶も良く。
目ヂカラがあり動きも健康そのものだ。
夏に向けて作ってきた成果にオレご満悦。
何を作ってきたか。
水だ。
サカナ飼いが最終的行き着く「飼う」もの。
それは水。
サカナ飼いたちは究極の水を求めて水を飼う。
大自然の完璧さに改めて感服しつつも。
あれこれ思案してそれに近づくシステムを作り。
次の季節を頭に入れながら環境を整え。
今の季節に合わせて水の世話に変化を付け。
失敗に泣き。
財布と渋い相談をし。
汚れた水を誤飲し。
床を水浸しにし。
家族からの冷笑に背中で耐え。
「なにやってんだオレ」と、苦笑い。
そうして究極の水を作る日々だ。
だからほとんどサカナを眺める暇がない。
水の輝き、水泡の切れ、匂いなどを感じながら。
来る日も来る日も、水の世話をしている。
そうしてたまにサカナを眺めてみると。
それに対する成果をサカナが教えてくれる。
水が合っているなら最高の姿で。
水が合っていなければ最低の姿で。
ヒレをピンと立てたサカナを眺めながらふと思う。
オレは今、水が合っているのか?
どうだ?
最高の姿か?
最低の姿か?
きっとオレたちも水が合う環境を求めてこそ。
それを来る日も来る日も探し求めてこそ。
自分の持つ素質、素材を発揮出来るんだ。
AWESOME!
♯890